極寒のカナダでテスラ・モデル3 ロングレンジを一晩検証:12時間暖房で消費36%、ガソリン車より低コスト
David Carter, Editor
08:49 13-01-2026
カナダの屋外マイナス28℃でテスラ・モデル3 ロングレンジを一晩稼働。車内20℃、シートヒーターと空調オンで12時間に消費36%(34.4kWh)。コスト約5ユーロで、同条件のガソリン車より安く、安全に暖かさを維持。実測データで冬のEV不安を払拭。寒冷地の長時間待機や停電時の指標にも。詳細な消費率とコスト比較を解説。
冬の走行は、特に厳寒下では電気自動車にとって依然として難所だ。カナダで行われたテスラ・モデル3 ロングレンジの実験は、外部電源なしの極寒の一夜に、最新EVがどう立ち向かうかを具体的に示している。
車両はマイナス28°Cの屋外駐車場に放置。車内は20°Cに保ち、シートヒーター、空調、インフォテインメントも稼働させた。バッテリー残量は66%から開始。これは、32CARS.RUが指摘するように、ラボではなく実走に近い条件を狙った設定だ。
最初の数時間は、バッテリーと車室の暖機が必要なため消費が多く、1時間あたり約4%低下。温度が安定すると減り幅は1時間あたり約3%へと落ち着いた。自律稼働12時間後、快適な室温と各機能を維持したまま失われた電力量はおよそ36%。総消費は34.4kWhで、充電コストに換算すると約5ユーロにとどまる。
同条件でガソリン車をアイドリングさせた場合、燃料代はほぼ倍に膨らむ見込みだ。結論はシンプルで、厳しい氷点下でもEVは乗員を長時間、暖かく安全に保てるということ。寒さにまつわる不安はしばしば誇張されがちだが、今回のデータは耳目を集める武器になる。数字は憶測よりも雄弁で、冬の“パニック”を静かに鎮めてくれる。